小金井市が気候非常事態宣言を発出しました

2022年1月1日、小金井市は、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指し「気候非常事態宣言」を発出しました。

都道府県及び市町村は、その区域の自然的社会的条件に応じて、温室効果ガスの排出の抑制等のための総合的かつ計画的な施策を策定し、及び実施するように努めるものとするとされ、小金井市でも2021年3月に第2次地球温暖化対策地域推進計画が策定されています。

全国でも多くの自治体が宣言を発出していますが「環境教育の充実」が盛り込まれているところが、他自治体にない特徴として注目されます。大熊雅士教育長は昨年12月議会で、幼い頃から環境問題への意識を高めるために「ハチドリプロジェクト」を始動すると表明しています。南アメリカの先住民に伝わる寓話から、一人一人が小さなことでも出来ることをしようと呼びかけるものです。

ハチドリの一滴(ひとしずく)

「ハチドリのひとしずく-いま、私にできること-」
 辻 信一監修 引用

森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました。
でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり、
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います。
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」

子どもへの環境教育を推進することを宣言した小金井市。私はこれは大人に地球温暖化への対応の本気度を突きつけるものだと考えています。地球を危機的状況にしてきたのは私たち大人。子どもたちに「微力でも出来ること」をやらせようというのですから、大人は子どもの力ではどうにもならないこと、社会の仕組みや法律を変えることに、全力で取り組む必要があります。そうでなければ、子どもたちに何かをやらせる資格はありません。気候変動による災禍を将来世代に背負わせるのはあまりに身勝手です。大人が本気を出して気候変動に対処しなければと強く思います。

私も、生活者として市議として温暖化対策に取り組み、小金井市の本気を後押ししていくことをここに宣言します。
2022年、持続可能な社会へ、取り組みを加速していきましょう!