新庁舎建設の再開予算、修正案が可決される

6月議会に新庁舎建設に関する予算が出されました(一般会計補正予算 第4回)。私が議員になって初めての新庁舎建設の議案です。新庁舎建設は西岡前市長の時にコロナ禍で財政の見通しに不安があるとされたことや、着工可能な成案を得ることを目指し行われた10 回の協議会を経て、白井市長になり今定例会で再開の予算案が出されたものです。

この議案には4会派(自民党・信頼の小金井、市議会公明党、共産党小金井市議団、子どもの権利を守る会)から検証調査費用を追加した修正案が出され、修正案が賛成多数により可決しました。検証項目は、コストダウンの観点によるものとして「総耐震化及び駐車場廃止」「新庁舎と新福祉会館の同時竣工」等と、パブコメ等で意見の多かった「総免震化」「広場の確保」の全10項目。検証期間は2ヶ月、追加予算は616万円となっています。

この「検証」をどう考えるか。検証しても大幅なコストカットに資する見込みは薄く、さらに着工が1年遅れることになります。しかし議会がまとまらなければ新庁舎建設は進まない。大変悩ましい判断ですが会派で話し合い、議会がまとまることを優先しやむなく修正案に賛成する方向で考えていました。しかし…

本会議最終日6月23日に行われた予算特別委員会の修正案提案会派に対する質疑で、各会派の見解が大きく異なることが明らかになりました。修正案は現設計を了とし、そこに検証の予算を追加するものですが、基本設計まで戻る事になる案を今後も堅持していくことを2会派が明言しました。検証の結果を誰がどう判断するのか、どう進めていくのかも全く見えません。この先の混迷へとつながる流れを感じ、責任を持って検証を含む修正案に賛成することは出来ないという結論に達しました。

予算特別委員会での新庁舎建設予算の修正案に関する質疑(YouTube録画)前半

予算特別委員会での新庁舎建設予算の修正案に関する質疑(YouTube録画)後半

 

令和5年一般会計補正予算(第4回)の修正案 議決結果

賛成13→自由民主党・信頼の小金井4、子どもの権利を守る会3、日本共産党小金井市議団3、小金井市議会公明党3

反対9(原案に賛成、修正案に反対)→みらいのこがねい4、小金井をおもしろくする会1、こがねい市民会議1、街の仲間たち1、緑・つながる小金井1、生活者ネットワーク1

 

修正案に賛成した会派が賛成し可決した決議


要望項目の3「検証が終わるまでは予算を執行しないこと」は、さらなる延伸を示唆しているように思えてなりません。

2021年11月の建築確認申請をしないことを求める複数会派からの申し入れにより実質的に止まっていた新庁舎建設。「早く建てた方がいい」という市民の声が日増しに強くなっています。検証期間を2ヶ月間と限定し、検証項目や費用を追加しないことを求めていきます。

最後に、生活者ネットワークとして新庁舎建設再開予算の賛成討論原稿を掲載します。

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議案第56号一般会計補正予算第4回つきまして、生活者ネットワークとして原案に賛成し、修正案に反対の立場で討論します。

この度、私が2021年3月に議員になって初めて、庁舎建設の予算が出され議決態度を示すことになります。新庁舎および新福祉会館建設について、生活者ネットワークは、100%良とする設計案ではないものの、早期に建設する必要性を優先し、現設計を基本とし進めることを求めてきました。

この度市長提案の新庁舎再開の予算案が、原案のまま賛成多数にならない見込みであることは残念です。4会派14人が提案した検証予算を入れた修正案を一昨日見せていただき、検証の必要性については疑問に思うものもありましたが、生活者ネットワークとしては早期建設に向けて議会がまとまることに重きを置き、賛成しようと考えていました。しかし本日の予算特別委員会、庁舎等建設及び公共施設マネジメント推進調査特別委員会の質疑を聞いて、賛成することは出来ないという結論に至りました。理由を説明します。

修正案は現設計を基本とした検証内容になっていますが、質疑の中で少なくとも2会派は基本設計に戻ることになる修正案の検証をこれからも求めていくと答弁されました。別の1会派は、検証結果を見て総合的に判断するとの答弁でした。検証期間は2ヶ月、検証費用は616万円を上限とし、それ以上の検証は求めないということが明確なのであれば、この修正案に賛成できましたが、今後検証結果によりどのような判断、出口を目指すのかが極めて不透明であり、庁舎建設が実質的にストップし先が見通せない混迷期に入る可能性が否定できないことから、強い危惧を持ちます。

これまでも議会の判断により庁舎建設は大幅に遅れてきました。床面積を削減する以外にコストを大幅にカットできる見込みはなく、小さなコストカットを積み重ねたとしても、大きな効果は見込めません。検証の結果を受けて部局がどの項目を採用するのかなどを判断し議会に図り、市民にも説明し、といったプロセスを考えると、これまでの議会の動きを見てきた立場から、とても2ヶ月の検証期間、およそ1年間の延伸で済むという楽観的な予想は立てられないと判断せざるを得ません。

これまで新庁舎建設に時間をかけ過ぎていることは誰の目からも明らかです。私たち議会の意思が、第二庁舎の賃借契約延伸の問題、築60年になる本庁舎の耐用年数、跡地利用の計画など、小金井のまちづくりの将来が見通せない結果を招いています。生活者ネットワークとして検証後に混迷することが予想される修正案に賛成することはできず、原案に賛成いたします。