公立保育園廃園の条例改正案、6月議会に提案
6/3(金)に行われた小金井市議会 全員協議会で西岡市長は、今定例会(会期:6/2〜6/23)中、6/9本会議で廃園に向けた条例改正案を提出することを表明しました。4月に発表されたパブリックコメントの結果、のべ212人、565件の意見が寄せられ、廃園に賛成の意見は6件、他は全て反対もしくは否定的な意見でした。多様な意見に対しても市からの回答はコピー&ペーストで誠意が感じられず、誤字脱字などを指摘され2度に渡り修正するなど、市民からは行政へ不信の声が上がっています。全員協議会でも進め方がおかしいといった声があり、示された財政効果の試算の誤りが指摘され、資料の出し直しとなり一旦閉会し、6/6に再度続きの全協を開催することになりました。
翌6/4には公立保育園運営協議会(公立保育園の保護者と園長、担当部局による定期的な協議の場)が開かれ、現役の保護者から様々な意見が出されました。「説明会が合計16回開かれたが大多数の保護者は納得していない」「パブコメでは反対意見が9割以上なのになぜこのまま廃園にしようとするのか。パブコメは何のためにやるのか」「段階的縮小が始まった後子どもへの影響が心配。問題が起きてからではなく今から有識者をまじえ検討するべき」「パブコメ結果で答えていないところにきちんと回答してほしい」など、意見が反映されておらず納得のいく説明がないとする意見が多数でした。
保護者や市民に理解されたとはとても言えない状況の中で、条例改正案を出すことを表明した西岡市長。公立保育園の新たな運営方針には廃園の理由として財政のことばかりが記され、子どもの育ちについて真剣に考えた結果とは思えません。子どもの権利条例のあるまち小金井市で、子育て環境日本一をうたう西岡市長が50年以上の歴史がある公立保育園を自ら廃止するとは、このまちで子育てしてきた身としていたたまれない気持ちになります。
6/6に再び開催される全員協議会での質疑が終われば、次のステップの議案上程に進んでしまいます。市民への説明も不十分、議員の理解も進んでいません。いま議案を上程するような状況ではないことは明らかであり、数の力で強行することは許されません。
くりのみ保育園父母の会が要望書を提出
くりのみ保育園父母の会からは、「性急な市立保育園条例の改正案の市議会上程を取り止め、公立保育園のあり方について我々保護者や専門家、関係者と十分な協議・検討を求める要望書」が6/1付で提出されています。保護者との対話、運協や審議会での十分な検討など強く要望しています。下記は父母の会からの3つの要望です。保護者からの要望を市は真摯に受け止めるべきです。
⑴ なぜ廃園にしなければならないのか、改めて当事者となる私たちが納得できる説明をしてください。また。理解・納得をするまでは0歳児募集を止めるような廃園への準備行為は行わないでください。
⑵専門家・関係者を入れた場で、公立保育園の役割や今後のあり方を協議・検討を行ってください。
⑶市民や専門家を含めて十分に検討をした結果として、それでも廃園を避けることができないのであれば、せめて、当事者となる子どもたちの心身への影響を最優先に考えた方法・スケジュールを示してください。また、上記についても運協や第三者を入れた審議会で行っていただき、私たち保護者が納得できる内容を示してください。