都市計画マスタープランに道路計画の見直しを明記するよう市長に申し入れ
10月25日、小金井・生活者ネットワークは、西岡真一郎市長に、都市計画マスタープランに優先整備路線2路線の見直しを明記するよう申し入れを行いました。
2021年8月の改訂に向けて策定中の小金井市都市計画マスタープラン。現行のマスタープランではけと野川を分断する3路線のうち3・4・1号線と3・4・12号線は、「国分寺崖線のみどりの保全を勘案し、将来的には一定区間での路線変更などの可能性について検討します」、3・4・11号線は「東京都に対して整備推進を要望するなど、道路整備を計画的に進めます」となっていることろ、現在示されている素案の幹線道路の整備方針では、11路線を全てひとまとめにして、「東京都と連携して、(中略)道路整備を計画的に進めます」「なお、社会情勢及び地域のまちづくりの変化などを踏まえ、必要に応じて今後の方針を検討します」としています。
はけと野川を分断する優先整備路線2路線については、今年3月に公表された都市計画マスタープラン中間まとめパブリックコメントで圧倒多数の反対意見が示されました。議会で厳しく問われた市は、「重く受け止め、必要となる修正を行って参ります」と答弁しています。
「必要となる修正」とは、圧倒的多数の市民の声である、優先整備路線3・4・1号線および3・4・11号線を見直し・廃止してほしい、という声を計画に反映させることです。11月24日に予定されている第8回都市計画マスタープラン策定委員会でパブコメを受けた修正案が示される予定で、その案を持って年明けに最終のパブリックコメントを募集する計画になっています。小金井・生活者ネットワークは、この修正案の内容が非常に重要と考え、市長に申し入れを行いました。下記全文です。
都市計画マスタープランの道路整備の方針に、東京都へ優先整備路線2路線の見直しを要望することを求める申し入れ
2021年5月に、小金井市都市計画マスタープラン中間報告(案)に対する意見及び検討結果が公表されました。意見提出者は243人、意見数は332件と、前回平成24年に実施したパブコメへの意見数(3人・11件)とは比較にならないほど多数の意見が寄せられました。意見の内訳は、都市計画道路に関しての意見が83%を占め、その内約95%は道路整備に否定的な意見でした。2016年3月に都が公表したパブリックコメントの結果や、2020年の3,000人アンケート結果でも民意は明らかです。市は中間まとめパブコメ結果を「重く受け止め、必要となる修正を行っていく」とし、11月24日に予定されている第8回都市マス策定委員会で修正案を示すとしています。
西岡市長は2015年12月の市長就任以降、第4次事業化計画で優先整備路線に選定された2路線について、「現行の都市マスを尊重する」との態度でしたが、2019年12月の市長選では「市民が望まない道路は作らせない」を選挙公約として市民へアピールし、再選されました。道路建設に否定的な多くの市民が、西岡市長が計画に反対しているという認識で投票したことは間違いありません。今回のパブコメ結果で、市民の理解が得られていないことは一目瞭然です。市長が東京都へ出した要望書の内容(「建設の是非を含め、市民の理解が十分であるとは言えない状況であり、現時点では事業化に賛同いたしかねます。(中略)私、小金井市長が了解できない状況下での事業化は進めないよう求めます」)を都市マスに反映させることは、当然のことです。そうでなければ、市長に投票した市民に説明がつきません。
小金井・生活者ネットワークは、市民の意思を反映させるために、下記を強く求めます。
「都市計画マスタープランに当該2路線の見直しを東京都へ要望すると明記すること」
文案:優先整備路線3・4・1号線および3・4・11号線は、国分寺崖線のみどりや野川等の自然環境に影響を与える可能性があり市民の関心が極めて高いため、計画の見直しを東京都に要望します。
以上